・アトピー性皮膚炎でも脱毛は受けられるの? ・アトピー性皮膚炎の肌に適した、毛の処理方法は? |
上記のようなお悩みをお持ちの方へ。
アトピー性皮膚炎をお持ちの方で、これから脱毛をご検討される場合は、是非最後まで読み進めて頂けばと思います。
アトピーがありながらも脱毛は可能なのか?
辛いアトピー肌に適したムダ毛の自己処理方法などについて、脱毛経験歴3年の「店長:森下」が詳しく解説していきます!
《アトピー性皮膚炎》とは?
《アトピー性皮膚炎》の定義
では、そもそも《アトピー性皮膚炎》とはどういった症状を指すのか解説をしていきましょう。
公益社団法人:日本皮膚科学会が公表している「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン 2018」の第1章・第2節・第1項よりますと、
定義:「アトピー性皮膚炎は、増悪と軽快を繰り返す瘙痒(そうよう)のある湿疹を主病変とする疾患」
と明記されています。
つまり、皮膚に湿疹が現れ、かゆい症状が強くなったり、弱くなったりを繰り返す病状だという事が分かります。
また、湿疹は体の左右対称シンメトリーに現れることが多く、疾患者の年齢によっても症状が発生する頻度の数が変わることも記されています。
外界からの刺激や乾燥などから身を守る為、皮膚にはバリア機能が備わっています。
しかし様々な原因でこのバリア機能が低下し、外界から刺激やアレルギー抗原が侵入することで免疫細胞と結びつき結果アトピー性皮膚炎を引き起こすのです。
どのような方がアトピー性皮膚炎に成り得るか
アトピー性皮膚炎の患者の多くは「アトピー素因」を持っているとされています。
アトピー素因とは、アレルギー反応が出やすい原因ということで、以下2つが大きく関わってきます。
(1)家族や自身が過去にアレルギー性の病に罹患したことが有る場合
(2)IgE抗体(アレルギー反応を引き起こす免疫物質)が作られやすい体質の場合
(2)に関しては医療機関で血液検査を行い、調べることも可能です。
現在症状が有り、自身がアトピー性皮膚炎かどうか気になる方は一度検査してみることもおすすめです。
《アトピー性皮膚炎》でも脱毛は可能?
さて、本題に戻ります。
まず結論から申し上げますと、アトピー症状が出ている【お肌の状態・お薬の使用状況】によって、脱毛が【可能・不可能】の判断が分かれます。
《肌の状態》で脱毛が【可能・不可能】な場合
アトピー性皮膚炎の方の肌を実際の現場で見ていますと、
「少々赤みはあるが、肌荒れの程度は低く痒みもあまりない」
といった症状の軽い方と、
「赤みや痒みが強く、肌が乾燥していて掻きむしった跡が多い」
といった症状が重い方まで幅広くいらっしゃいます。
当店で扱う「光脱毛」と呼ばれる脱毛方法の場合、非常に低刺激に脱毛を行えるので、アトピー症状が軽い方の場合であれば脱毛可能と判断するケースがございます。
逆に上記で述べた、症状が重たい方の場合に関しては症状悪化を避ける為、お断りするケースがございます。
この症状の重程度に関しては、カウンセリング時に拝見し、こちら側で判断致しますので、現在の状態で脱毛可能かどうかは一度ご来店頂くことをおすすめします。
《お薬の使用状況》で脱毛が【可能・不可能】な場合
続いての判断基準は「お薬」の使用状況です。
アトピーの症状である痒みを和らげるために処方されることが多い「ステロイド剤」ですが、このステロイド剤を使用した部位に脱毛施術(フラッシュ)を行うことで、光線過敏症を引き起こす可能性が考えられます。
この影響により、肌荒れを引き起こしてしまったり、脱毛効果を十分得られない可能性があるのです。
こういった事情により、アトピー性皮膚炎の症状を抑えるお薬を使用されている場合は脱毛が不可能となってしまう場合が多いです。
ただし服用、塗布されているお薬によっては脱毛が可能なケースもございますので、まずは一度当店までご相談下さいませ。
かかりつけのお医者さまにもご相談を
上記では脱毛が可能・不可能の判断として、現在の肌状況や薬の有無を挙げてきましたが、もう一つ有効な手段が「かかりつけのお医者さまにご相談する」ことです。
自身の病状を一番理解されているであろうお医者様に脱毛を始めたいことを伝え、脱毛可能がどうかのご判断を頂くことで、より安心して脱毛をスタートできます。
当店でも判断できかねる時は、お医者様へのご相談をお願いする場合がございますが、あらかじめご了承下さいませ。
脱毛することでアトピーは改善するの?
アトピーをお持ちの方からよく頂くご質問の中に、
「脱毛することで、アトピーが改善されたり、肌荒れは無くなるのでしょうか?」
といった内容があります。
こちらも結論から申し上げますと、
「肌荒れの改善は期待できるが、アトピー性皮膚炎そのものの完治への期待度は低い」
といった回答になります。
肌が荒れている箇所の毛を自己処理しようと、カミソリやシェーバーを使用することでより肌を刺激し、荒れてしまうという悪循環に陥ってしまった経験はございませんか?
こういったムダ毛を脱毛することで、自身で手入れをする必要が大幅に減るので、肌荒れが悪化することを防ぐことが可能になります。
しかし、アトピーの原因はまた別の所にある為、脱毛のみでは症状の回復は難しいと言えるでしょう。
アトピー性皮膚炎の完治を目標にする場合は、脱毛完了後も、治療を継続する必要があるとお考え下さいませ。
症状により脱毛を受けられない場合の自己処理方法おすすめ【3選】
アトピー性皮膚炎の状態によって、脱毛が受けられない場合におすすめなムダ毛の自己処理方法をご紹介いたします。
ただし男性の場合では、ヒゲと体毛で毛の強度が違う為、自己処理方法が若干異なると思われます。
ご自身にあった自己処理方法を参考にして下さいね。
おすすめ①:電動シェーバー
まずオススメするのが画像のようなスティック状の電動シェーバーです。
カミソリのように直接肌へ刃を押し当てずに剃毛できるので、アトピーによって敏感になっている肌に対しても優しく毛を剃ることが可能です。
カミソリの様に深剃りすることは難しいですが、ある程度綺麗に整えることは十分に可能ですので、肌荒れで悩んでいる方は是非お試し下さいませ。
特に筆者がおすすめする製品(体毛向け)を以下に貼っておきますので、ご参考下さいませ。
おすすめ②:ハサミでカット
2つめのおすすめ自己処理方法はハサミを使ってカットしていく方法です。
ハサミでカットする場合は、電動シェーバーに比べ肌から離れた位置で処理をしていくので、肌に直接触れ合う機会がより少なくなります。
その為、アトピーで肌荒れがある場合でも安全にムダ毛処理が可能となりますが、その分毛が長く残りやすい為、ツルツルに近い状態まで綺麗に処理することは難しいでしょう。
長さ調整を目的とする際の使用をおすすめいたします。
おすすめ③:刃の枚数が多いT字カミソリ
3つめにご紹介するおすすめ自己処理は「T字カミソリ」になります。
「カミソリ」と聞くと、肌に直接押し当てるもので、あまりアトピー肌には良くないイメージを持たれるかと思います。
しかし、T字カミソリは刃の枚数によって肌にかかる負担が大きく変わってくるのです。
1枚刃よりも2枚刃、
2枚刃よりも3枚刃・・・
といったように、刃の枚数が増えるほど、肌にかかる圧力が分散され肌を痛めにくくなるのです。
筆者が調べたところ、多いものではなんと※7枚刃ものT字カミソリが存在するようです。
※2021年7月調査時点
ただ刃の枚数は増えても、直接刃が肌に当たることには変わりませんので、T字カミソリを使用する際は、以下を徹底するようにしましょう。
1.肌をしっかり保湿し、皮膚を柔らかくする
2.清潔な蒸しタオルで剃毛箇所を温め、毛を柔らかくする
3.シェービングクリームを使用する
4.なるべく毛の生える流れに沿って剃毛する
5.あまりにアトピーの症状が酷い部位は剃毛を避ける
6.T字カミソリ使用後は必ず洗浄する
アトピー肌への自己処理方法《一覧》
電動 シェーバー |
ハサミ | T字 カミソリ |
|
肌負担 | ○ | ◎ | △ |
処理の し易さ |
◎ | △ | ○ |
仕上り | ○ | △ | ◎ |
費用 | ○ | ◎ | △ |
手軽さ | ◎ | ◎ | ○ |
まとめ
ここまで読み進めて頂き誠にありがとうございます。
最後に、この記事の内容のまとめを執筆していきますので、このままもう少々お付き合いくださいませ。
この記事では「アトピー性皮膚炎でも脱毛は可能か?」というテーマで進めて参りましたが、結果としては
【現在の肌の状態、お薬の使用状況によっては脱毛は可能】
という結論に至りました。
普段、お客様の脱毛施術を行っている私の立場からすると
脱毛が可能な状態であれば、症状が軽いうちに脱毛を完了させ、その後の自己処理回数を減らすことがベストであると考えます。
また、脱毛が難しい肌の状況であっても、電動シェーバーやハサミ、多枚刃のT字カミソリを上手く利用することでお肌を極力痛めずにムダ毛処理をすることも可能です。
アトピーの症状が重たい時は、無理に脱毛施術を受けず、症状が治まってきたタイミングで検討してみましょう。
現在、アトピー性皮膚炎によりヒゲを含む体毛のムダ毛に悩まされている方がいらっしゃいましたら、まずは当店へご相談下さいませ。
お客様のお悩みが解決できるよう、私達スタッフが全力で脱毛サポートさせて頂きます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
アトピー性皮膚炎があってもメンズ脱毛やヒゲ脱毛は可能なのか?現在アトピーの症状とムダ毛にお困りの方へ向けた完全ガイドとなっておりますので、是非ご参考下さいませ。